- おおい
- I
おおい(感)遠くにいる人を呼ぶときに発する語。II
「~, 待ってくれ」
おおい【多い】(1)物の数や量がたくさんある。 豊富だ。「人口が~・い」「最近交通事故が~・い」
(2)一定の分量の中で占める割合が大である。 大半だ。「~・くは誤解による中傷だ」「~・くの人はそう思っている」
(3)数量・度数が相対的に大である。「彼の方が給料が~・い」
⇔ すくない〔古く「おほし」は「多」「大」の両方の意味を表したが, 後に「多し」と「大きなり」に分化した。 平安時代の和文では, 終止形「多かり」, 連体形「多かる」, 已然形「多かれ」が用いられ, 漢文訓読では, 「多し」「多き」「多けれ」が用いられた〕﹛派生﹜~さ(名)IIIおおい【大】〔「おほき」の転〕名詞に付く。(1)同じ官職・位階のうち, 上位であることを表す。「~まうちぎみ(大臣)」「~みつのくらゐ(正三位)」
(2)年長の人であることを表す。IV「~ぎみ(大君)」「~ご(大御)」
おおい【大い】〔「おおき(なり)」の転〕(1)形状の大きなさま。「なえたる衣どもの厚肥えたる, ~なる籠にうちかけて/源氏(帚木)」
(2)程度のはなはだしいさま。「とうりう寺に上野(カンズケ)のみ子の~なるわざし給ふなるを/宇津保(藤原君)」
〔現在では, 連体形「大いなる」と連用形「大いに」とが用いられる。 → おおいなる・おおいに〕Vおおい【大井】(1)埼玉県南部, 入間(イルマ)郡の町。 川越街道の旧宿場町。 近年住宅地化が進む。(2)神奈川県南西部, 足柄上(アシガラカミ)郡の町。 近年住宅地化が進む。(3)東京都品川区南東部の住宅・商工業地。 東部は明治以後の埋立地。 刑場跡(鈴ヶ森)・競馬場などがある。VIおおい【大井】姓氏の一。VIIおおい【大炊】〔「おほいひ(大飯)」の転〕天皇の食事。 また, それを調理すること。 [色葉字類抄]VIIIおおい【覆い・被い・蔽い】物が隠れるように, 広げてかぶせたり, 周りを囲ったりするもの。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.